hyoukadのブログ

立場の説明のしにくい在野研究者の日々の記録

シュミレーション仮説に関して

例えば,ある特定の次元における量の順序を吐き出すblackboxを考えてほしい.例えば,時間におけるcmの変化を時系列に解析してそれを昇順に並べ替えるというプログラミングコードを考えてほしい.或いはある特定の空間での時間変化における切り取りを何らかの評価関数で順位付けすることができるblackboxを考えることができる.

 

次に人はこのblackboxが無数にあると仮定している.すなわち,これらのblackboxが最適な時間計算量順に並び替えることができる装置を再びblackboxと考えている.

 

つまり,人はこの連想から,今自分が呼吸しているのも,何かを創造しているのもすべて予めこれらのblackboxが積み重なっているに過ぎないのではないのか?と考えているのである.

blackboxは全てを順序付けることができるので,あなたの創造を実際に現実で起きたような順番に並び替えるような操作も行うことができうることを意味する.

 

あくまでも今見えている世界は現在のところ量子力学超ひも理論の範囲.その先を人の創造で幾らでも説明していくことは可能であることを忘れないでほしい.

ここに普遍性定理というものがある.三層のNNと活性化関数を挟めば,どんな関数をも近似することができるという定理である.

つまり,人の創造によって幾らでも現実を記述することが可能であるということ.

 

これらはあくまでも関連的補足に過ぎない.ここで面白い証明をしてみよう.

 

[シュミレーション仮説は間違っていることの証明.]

神さえもblackboxとして出力することができるのであれば,どんな仮定も成立する.

神は全てのblackboxを最高の時間計算量(0)で出力することができるblackboxである.

つまり,blackboxそのものを必要としないblackboxが存在することになる.(更に神は自分自身を再生産することができる.)

 

blackboxで出力された神は少なくとも,それより早い時間で自分を生み出したblackboxを生成することが可能である.自分が生まれるより前に生成することが可能であるので,神は永遠に生まれないことも可能である.しかし,そうするとblackboxの一部はつくれないことになる. (blackbox化可能でないという事実を創り出す神自体がそれを取り消せるわけであるから,blackboxの一部を創り出せないという命題を取り消すことはできない. ゆえにこれを出力可能なblackboxは存在しなくなる.これは再帰する.)

つまり,神がいるとするとblackboxという仮定が間違っている.つまり,シュミレーション仮説は成立しない.

神がいないとすれば一部のblackboxは存在しない.ゆえにシュミレーション仮説は存在しない.

もしも再帰が幻想であるのだとしたら,再帰の概念を利用しているシュミレーション仮説の命題自体が成立しない.

[Q.E.D]